『クリムゾンの迷宮』貴志祐介
文庫本の後ろのあらすじを読んで怖がるんだろうなと思いつつ、好きな作者なので読まざるを得ないと思い読んだ。
途中からすごく怖くなって背中をソファの背もたれにくっつけて読んだ。この人は生命保険株式会社から作家になった人なので、きっと会社勤め時代に培った人間観がすさまじいのだろうと思う。
作中に出てきたゲームブックをもとにしたのだから終わり方はあれが最善なのだと思うがぼんやりしていて好きではない。しかし、トゥルーエンドにいつもしっくりこなかったし怖さが無くなってお風呂も平気だったのでありがたかった。『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』で最高に気分が悪くなったうえに夕ご飯が猪の肉で「いらない...」しか言えなかった高1の時とは違い、若干気分が悪くなりつつも冷しゃぶを完食した。
『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』ってラノベだけど子供が読んだら鬱になりません?私は無力なのだから早く大人になりたいと当時思ったけど、大人に近づいた今でも読んだら無力感に襲われるよ。
食べ物に気を付けようね。私は湊かなえの『告白』で紙パックに入った牛乳を今でも怖がっているよ。無理なダイエットは良くないと感じながら途中読みました。