『天才による凡人のための短歌教室』木下龍也 感想
Yo!俺は日文生まれミステリ育ちSF好きなやつ大体友達
高校二年生の国語の教科書に載っていた寺山修司の「マッチ擦るつかの間海に霧深し見捨つるほどの祖国はありや」という短歌を見てから自分でも作ってみたけど下の句しか思い浮かばずに諦めた過去がある
なので、その下の句を成仏させるために短歌を作るための本を買ってみた
この本を読みながらああでもないこうでもないと語順を入れ替えたり別の表現を探したりする時間が本当に楽しかった
短歌のハウツー本なんだけど、例として挙げられる短歌がどれも心に刺さって胸が苦しかった
木下龍也の何かを表す文章の言い回しでさえ心惹かれるから短歌ならなおさらそうだろうよ
著者の木下龍也さんのことは、恥ずかしながら知らなかったんだけどいくつか知ってる短歌が合ったんですよ
それって作者名よりも作品が誰かの頭に残ってるってことですごいなって思った
あ~その作家知ってるよ作品知らないけどより、その作品知ってるよ作者は知らないけどの方が私はいいなって思ってるのが分かりました
誰かの心に残り続けるには、読者が理解してはダメなんだ、余白を持たせないとという旨の内容が書いてあってなるほどねえ、私は全部言葉に頼りきってて全部説明したくなっちゃうからそこを直したいな
私は優れた短歌も文章も書けないかもしれないけど、努力はしようと決めて一日一個短歌を作ったり考えたり読んでる
この本のおかげで高校二年生の時に作った短歌が完成しました
世の中のゴマの代わりに上に乗る春のおとずれ桜あんパン